監査おもしろ話

公認会計士

8月は公認会計士試験の論文式試験ですね。前にも書きましたが私は論文式試験に関わるお仕事をさせていただいているので、受験生の熱を感じる夏がやってきました。最後までルーティンを行い続ける粘り強さが勝敗のカギだと個人的には思っております。

さて、先日会計士受験生とお話しさせていただきまして、「よくある会計士のカバンの中身チェック!ファッションチェック!あれ誰が知りたいのですか?」と言われました笑。私も同様の意見であり、用意された型に填められたお手本の答えを見ても、誰も興味を持ってもらえず、受験生には響かないのかな、などと考えました。その結果、例えば会計士のリアルな休日(私の趣味である釣りの話をしたら、とても笑ってくれました)などを公開すれば、皆様に会計士の仕事に興味を持ってもらえるのかな、などと話しておりました。

休日の話はさておき、私自身は監査法人を退職しましたが、決して監査が嫌いになったわけでもなく、監査という仕事は素晴らしい仕事だと思いますし、公認会計士の独占業務であるから、監査に関与している方には誇りを持ってもらいたいですし、自分自身もそう感じています。そして、決してつまらない仕事ではないですし、こんなに面白い仕事なのだよと伝えたく筆を執ってみました。昔、萌ちゃんやドラマ監査法人というものもありましたが、フェイクではない私の実体験を書いてみたいと思います。

①雪山登り

岩手に出張に行った時のことです。現場実査だったのですがかなりの山奥で、20センチほどの雪が積もっていました。その中ヘルメットに長靴で実査を行うという経験をしたのですが、こういった僻地にも会計士が行って資産の実在性を確かめるのだなと思いました(ヘルメットに長靴がこの現場での衝撃でした)。当時一緒に行った上司が革靴を履いていてつるつる滑りそうになっていたので、「転んだら面白いなあ」などと悪だくみをしたものです。なお、一緒に行ったお客様に、帰り道に小岩井農場を案内してもらってとても嬉しかった記憶があります。

②冷蔵庫でのひととき

これも実査の話です。まだ寒い日がつづく3月に冷蔵庫にあるフィルムをテスト実査しに行った時の話です。広い倉庫に案内してくれたクライアントの男性と二人。ポルノ映画のフィルムの名前を読み上げて「●●(かけないくらいの題名です)~、ハイありました!」と真面目な顔で実地調査をします。かなり広い空間での二人きりの出来事で気まずさもひとしおでした。一人で行ってこいといった上司を恨んだ瞬間でした。なお、冷蔵庫実査はほかにも貴重品を保管したりするので、〇億円の美術品を見たり出来たのも貴重な経験だったかと思います。

③クライアントの理解

何度も会社へ訪問していると、クライアントの方とも仲良くなることがあります(独立性に抵触しない範囲で)。クライアントの方とも様々な楽しい時間を過ごさせていただきましたが、一番面白かったのはチームメンバーとクライアントの方とスーパー銭湯に行ったことです。チームメンバーもクライアントの方みな男性だったので、入口でさようならです。気を使って早めに宴会場に行くとチームメンバーとクライアントの方が意気投合したのかなかなか戻ってきません。チームの責任者であったにも関わらず私は宴会場で一人ビールを飲みながら皆を待ちました。

…こわもての人たちに囲まれて浅草で鮨を食べたり、矢沢〇吉好きの集まる店に連れていかれたり、飛行機がディレイして千歳空港のスーパー銭湯で時間をつぶしたり・・・もっと色々面白い話はあるのですが、守秘義務があるのでかけるのはこれくらいです。監査の面白さが伝わりましたでしょうか?監査という仕事を通してクライアントから信頼される、ひいては証券市場の発展に貢献できる素敵な仕事だと思います。

受験生の皆様、応援しております。頑張ってください!

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