フェルミ推定

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講師としての仕事や、部下に研修をしていて思うのですが、大学生くらいの時にはフェルミ推定をしておくと良いと思います。

私がフェルミ推定と出会ったのは、就職活動の時でした。ビル•ゲイツの面接試験という本はご存知でしょうか?当時は珍しい本でした。今でこそコンサルタントになりたい人は、フェルミ推定の訓練をして面接に臨まれるのは当たり前になっています。しかし、私が大学院の頃はあまりこういったことはメジャーではなかったです。だから、コンサルタントを目指すため、フェルミ推定を用いて、答えのない問いを何度も自分なりに定義付け、明確な答えを導いていく、という思考を身につけるトレーニングをしました。当時ディスカッションをお手伝い頂いた某国立大学院の皆様、ありがとうございました(見てはいないかと思いますが)

自分自身が経験したから、といって勧めるわけではありませんが、人生困難の連続です。考えてもわからないこと、複数の選択肢からの選択…そんなときに最善の策を取るための方法は、【考えること】だと思います。考えることをやめ、結論を事象や他人に委ねることは、自分自身の人生において良くないことだと思います。

じゃあどうすればいいの?という時に、フェルミ推定が役に立つのです。答えのない問いに対して要素を素因数分解して、定義をつける。定義から仮説をたてて出した答えが、自分の身を助けるかもしれません。人生については言い過ぎですが、少なくとも仕事をするにあたってはとても役に立つスキルだと思っています。

だから私は研修や仕事を教える際には、フェルミ推定の時間を設けたりします。問題は直前まで考えませんし教えません。今思いついたことが問題です。小田原駅の今日12時の乗降者数は?今日母校で授業を受けている人数は?12月の時間が早く過ぎるのは何故か…など。答えは自分が作るのです。

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