インド視察記③
インド視察記公認会計士
1月ももう終わりですね。セミナーをご視聴いただいた方ありがとうございました。
先日、広報委員会の用事で久々に公認会計士会館へ行きましたが、補習所に通っていた時のことを思い出し、少し懐かしい気持ちになりました。初心は忘れてはいけないなと思う今日この頃です。
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硬い話題が続いたので、今回はインドの「食」について書いてみたいと思います。
私は海外に行くと食事があまり合わず、食が細くなりがちなのですが、インドの料理は最後まで美味しくいただくことができました。ただし、毎日カレーです。面白いくらいに、毎日カレーです。もっとも、カレーに合わせて供されるバスマティライスが非常に優秀で、カレーの味を邪魔せず、むしろ引き立てていました。結果として、種類の異なるカレーを毎日食べても、不思議と飽きることはありませんでした。
また、「せっかくならインドらしい料理を食べたい」という私たちの希望を受けて、在留会員の方の計らいで、現地の人しか行かないような店でインド式バーベキューを体験しました。ここでも、なかなか衝撃的な体験をすることになります。
その店は食べ放題形式で、コンロの上にウエイターが次々とバーベキューの串を置いていきます。こちらの希望は特に聞かれず、とにかくどんどん供給されます。一方的です(笑)。彼らの職務は「バーベキューを給仕すること」であり、その役割を忠実に果たしているようでした。こちらの満腹具合や要望は、どうやら職務外のようです。なお、少し辛い魚の串をお願いしたのですが、最後まで出てくることはありませんでした。
楽しそうにしていた私たちのもとに、突然ウエイターがテキーラを売りに来ました。ここで、インドらしい光景――「価格が言い値」という文化に直面します。
インドで現地のお土産屋さんに行くと、価格表示がないことが多くあります。「これはいくらですか」と聞いて、初めて価格が提示されますが、どうやら相手は私たちの身なりなどを見て価格を決めているようなのです。つまり、定価という概念がなく、言い値・相対取引が前提なのです。
現地企業の視察においても、インドでの価格決定は時に難航すると聞きました。言い値が優先されてしまうことが、その一因だという話も印象に残っています。
話を戻すと、テキーラはいくらだったのかよく分からないまま、供給の止まらない串を食べ、インドビールをたくさん飲み、会計を迎えました。日本円に換算すると、3,000〜4,000円ほど。しかも、なぜかきれいに丸まった数字でした。美味しくて、安い。
店内では別の席でパーティが始まり、歌い、踊る人々の姿がありました。映画『RRR』のダンスバトルのシーンが、ふと頭に浮かびます。現地の人々は、踊ることでさまざまなことを解消しているように見えました。
会計を眺めながら、私は原価計算などはどうでもよく、その場の体験そのものに価値があるのだと感じました。歌って、踊って、すべてを解消する。原価計算は、そのあとでいいのかもしれません。
なお、バーベキューはとても美味しかったです。安定の辛さでした。
つづく
