監査という仕事
ナレッジ最近、よく公認会計士は何をする人なんですか?あなたは何をしている人なのですかと聞かれることが多いのです。そうですよね、わかりづらいかもしれないです。なので、簡単にわかりやすく説明するにはどうすればいいか考えています。
公認会計士の独占業務は、公認会計士法第2条で定められている監査証明業務です。これもピンとこない方が多いです。そして、私が今業務で多く関与させていただいているのはどちらかといえば2項業務(財務書類の調製をし、財務に関する調査若しくは立案をし、又は財務に関する相談に応ずること)のため、より職責について説明をするのが難しかったりします。
…一言でいえば、「会計に関するプロ」かもしれませんね。おそらく会計(経理と言い換えてもよいかもしれないです)に関しては最も優れた資格です。財務諸表や仕訳だけでビジネスモデルや組織の仕組みがわかる、ちょっとだけ先の経営が予想できる。間違っていたりおかしなところを見つけられる。経営と会計は切っても切り離せないので、とても役に立つ人になるでしょう笑
そもそも活躍のフィールドが多岐にわたることが説明することの複雑性に影響しているのかもしれないですね。私の同じ資格の友人には、経営に携わっている人、監査をしている人、税務をしている人、コンサルティングをしている人、経理をしている人・・・そして私のようにスタートアップの支援をしながらいろいろやっている人もいます。
本題の【監査という仕事】ですが、まず公認会計士試験に合格すると多くの人が監査をします。クライアントの財務諸表の適正性を証明する仕事です。具体的に何をやるのかといえば例えば現金が1億と貸借対照表に載っていたとします。その1億円は本当なのか?を確かめます。方法はいくつかあるのですが、一番わかりやすいのが本当に1億円あるか見ることです。(だいぶざっくりとしていますが)これを各勘定ごとに実施して、全体として財務諸表が正しいのかを立証します。とても根気と注意力、懐疑心が必要となる仕事です。私は監査という仕事はインテグリティの求められる、社会的意義のある素晴らしい仕事だと思っています。そのため、今も監査の仕事に関与させていただいているのですが、やはり奥が深く、いつにおいても気づきの多い仕事であると感じています。
監査の仕事の魅力はクライアントの人との出会いにもあります。経理の方々、経営層の方々、皆様プロフェッショナルなので相当学ばないと話もできません。そんな方々から信頼を得られたときは、とてもうれしいですよね。全国津々浦々へ出張に出かけて、普通なら見れないような工場など見たり、貴重な経験の機会もあります。
私のつたない文章では監査の魅力は伝わらないかもしれませんが、監査について書いてみました。
…これからは何をしているの?と聞かれたら、「会計に関するプロ」をしております。と答えるようにします。余計わかりづらいかもしれないですが。