監査の繁忙期

公認会計士

この間、仲間の知り合いのホームバーに伺わせていただき、お手製ドライフルーツを提供していただきました。シトラスにチョコレート、がなんともお洒落で見た目にも美味でした。

さて、この時期は監査法人の繁忙期です。監査法人を離れて時間が経った今も、あぁあの繁忙期だなとしみじみと思い出される季節です。私は自他共に認めるハードワーカーですが、毎年奥歯を噛み締めてゾクゾクする位には忙しかった記憶があります。期末監査、大変だったなぁ、と。特に遠方のクライアントなども見ていたため、出張先のホテルで深夜まで働いて朝から100キロ先に移動、みたいな身体的にも堪える仕事でしたね。でも、それを乗り切った時の達成感は格別だった気もします。不思議と監査ハイだったのか辛さを憶えていない部分もありますが…約3ヶ月間、走り切って休みを取って海外に行く同僚もちらほらおりましたが、私といえばアドバイザリーをやっていたため、休みという休みは取れなかったような・・・

私の思い出もそこそこに、期末監査はいわゆる監査論の主題だと思っています。監基報(最近名前が変わったのに、変わっても同じ略語が使えるのは先人の知恵ですね)を現場が再現しています。監査をする人は監査論を体現します。監査手続は監査論に書いてあることが実施されます。監査基準は、一般に広く妥当と認められるところを帰納要約したものであり、演繹法ではなく帰納法の考え方による設定がなされているので、特に受験生から監査法人で監査実務を初めて経験すると、「これ勉強したものだ」と気づきが多いのかな、と新人時代を思い出し書いております。

そんな監査法人の繁忙期の裏手では、公認会計士試験の短答式試験がヤマを迎えております。受験生のみなさま、私は主に論文式試験ですが、公認会計士試験受験に関わるお仕事もさせて頂いている立場ということもあり、頑張る受験生を心より応援しています。今辛い追い込みの時期ですよね。でも努力は報われると思うので、まず第一関門の短答を突破して、8月の論文式試験に進みましょう!

・・・この間会計士仲間と話しておりましたが、短答式はまだしも、論文式試験は本当に辛いんです。私は働きながら試験を受けていたのですが、休日には17時間勉強をしていましたし、体調が悪かろうが周りが何をしていようが関係なく、血反吐を吐く思いで一人きりで勉強をしていました。監査法人の繁忙期より、試験勉強をしていた時の方が思い出したくない思い出です。特に論文式試験は、辛すぎて仕方なかったですね。でも今なら意味がわかります。この辛さは会計士として仕事をするための登竜門であり、言語化、ドキュメンテーション、膨大な量の処理能力、それを問うのが論文式試験なのだと。

また私の思い出話が始まったので、つまりは何がいいたいのだということは、その辛い時間にはとても意味があるということです。私は人生はゼロサムゲームだと思っています。辛い時や頑張りどころがあれば、どこかで幸福な機会や時間に恵まれないと、ですよね。

と、受験と繁忙期は似ているという話をしてみましたが、何事も努力して乗り越えてそこで得たものは価値があると私は思います。繁忙期を乗り越えて、毎年何かスキルを得ていた気がします。ひょっとしたら、気持ちだけかもしれませんが。

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